テーマはゾンビだが、パンデミック、偏見、レジスタンスといった 現実的な社会問題を表現しているようにも。そう観えるのは 安っぽいアメリカンホラーかコメディーのゾンビものとは雰囲気が 違う、暗く荒廃的なアイルランド映画にリアリティーを感じるから 。
ゾンビの話といっても、感染したけれど回復した人が社会復帰した世 界という、初めての発想の内容でもある。真面目な話で、元感染者 は世間から差別を受け、元の生活を取り戻せない。収容された感染 者に対する政府の武力と反対勢力。
義姉役のエレン・ペイジとダブル主演の 元感染者で 感染時の記憶と過ぎてしまったことに悩まされ、人間らしい心を持 ちながら葛藤する青年セナン役もなかなか良い。
パニック映画ではなく、パンデミックの中に、家族やパートナー、 仲間との関係、社会に対して人としてどう考え行動するか、といっ た流れで展開するので、ヒューマンドラマとして観られる。
しかし、そうだった、ゾンビの話に終わりは絶対にないのだ..。 それでも 繊細な家族愛を感じる、もの悲しいラストであった。
ゾンビの話といっても、感染したけれど回復した人が社会復帰した世
義姉役のエレン・ペイジとダブル主演の 元感染者で 感染時の記憶と過ぎてしまったことに悩まされ、人間らしい心を持
パニック映画ではなく、パンデミックの中に、家族やパートナー、
しかし、そうだった、ゾンビの話に終わりは絶対にないのだ..。