ペドロ・アルモドバル カラー。
オチがある。なるほどーなオチではなく、あ、そういうこと.. それならそれで..と受け入れるタイプのもの。しかし そうなると、ペネロペ・クルスの演技が良過ぎ、 舞台の雰囲気が良過ぎて、もったいない気がしてくる。ただ、主人公サルバドールについては深くなる。 彼の過去と現在を観ているわけだが、サルバドールの心の変化、生活の更生、仕事への意欲を 彼の集大成として観るような感覚に変化する。 自分の生い立ちを形にしたわけだ。
現代のシーンについて若干 途中間延びを感じたが、表現するに簡単ではない、 監督の思いが詰まった作品に違いない。
過去に関係があり 再会した男フェデリコ役の俳優をどこかで見たことあるような..と。若い頃「10億分の1の男」や「ユートピア」の彼だとは、驚きと納得。この映画で大きく評価されたアントニオ・バンデラス、そこまでの評価はわからないが、ハリウッド映画より母国語の映画で観るほうが素敵だ。