実話に基づく感動的なストーリーであることは明らかで、 どう観せるかによる。名の知れた俳優はデニス・クエイドのみで、メインキャストに魅力がなく、微妙である原因はそれだけではない。 ドラマティックなポイントはどこかで何回も観たことのあるようなエピソ ード止まり、ありがちな展開を駆け足でさらっとやっただけに。
スター誕生ものとして この映画の特徴は、クリスチャンソングというもの。 これがピンとこない。 ポップスやカントリー風の曲で普通なのだが、確かに 歌詞がGod ・・とか天に・・とか。 人々を勇気づける曲で注目されるというのはわかる、ただ それはクリスチャンが聴いたときに心をとらえるものとは大きさが違うはずだ。そして、それまでと比較して 大物パブリックサイドがこれは売れると確信する、 そこまでのものは観ていて不明で、 やはり宗教的なポイントは浸透しづらい。さらに、 ストーリーのクライマックスとして、神の力で改心した、赦しを というのが最重要ポイントとされると、 すんなり理解できるものではない。観る人を選ぶ。
主人公バート役は歌える人だから抜擢されたに違いなく、 よい歌声で、演技もわるくはないが、 やはりストーリーだけでなく登場人物に関しても特徴的なつくりで はないため、最終的に歌で締めれば感動の映画となる. .ともいかず。
エンドロールで 映画のタイトルにもなっているテーマソングの日本語バージョンを 流すのは 腰を折られる、やめたほうがよい。