2021年01月02日

Funan

Funan.jpg2018  Director: Denis Do

それほど昔の話ではない、1975~79年のカンボジア、近く アジアの国で起きていたことだとは衝撃だ。過酷で悲惨な内容をシンプルに伝えている分、実写では観られないかもしれない、アニメーションだから観ていられる。
人の顔の区別がつきにくいものの、表情豊かではないにも関わらず、感情が伝わり、広大な東南アジアの風景とスケールの大きさも伝わる。
考えるのははぐれた3歳の息子ソヴァンのこと。捜すことを阻まれ、元気で生きていると信じるしかなく、過酷な環境での移動と労働の時間が過ぎる、周囲も次々と命を落とし、心身ともに疲弊していく。幼いソヴァンが見てきたものは。夕日に照らされた奇跡のような時、生き残った家族は希望をまた胸に立ち上がる、しかし恨めしくも言いようのない皮肉な現実を突きつけらる。口数の少ないソヴァンが差し出した手、後ろからふわっと吹く風は もう。
シンプルなタイプの絵でもって、直接的な残酷な描写は避け、90分以内に収められる中で、悲痛さと繊細な美しさ、壮大なメッセージのこめられた胸に迫る内容が表現されていることに驚かされる。
ラベル:映画 f
posted by JUNE at 21:00| Comment(0) | 映画コメント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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