2021年01月10日

Fête de famille  「ハッピー・バースデー 家族のいる時間」

Fête de famille.jpg2019  Director: Cédric Kahn

カトリーヌ・ドヌーヴが一家の長、家族が集まって と よくある設定で、彼女の夫はいらないことは言わず料理担当、子どもたちに各々個性があって、脇役で孫たちもいて。
自然に囲まれた邸宅、美しい庭で 家族そろって食事というのは憧れる。そして、音楽があって、ダンスがあって。
音楽は、ピアノの聴き心地よさと 若干の胸騒ぎ旋律。
家族のドタバタは、ドキュメンタリー映画を撮るとか、そのあたりは他人事として微笑ましく笑えるくらいで、ただ 後半は他人事でも笑えなくなるが、家族だから、しかも2人で向き合うわけではなく 兄弟家族もいて、資産もありそうだから、なんとかなるだろう。しかし、よくない雰囲気が加速、何も解決することなく、でもって そのエンディングはありなのか..? 姉クレールだけでなく、次男ロマンもヤバいと観た。
カトリーヌ・ドヌーヴはいつでもゴージャスなオーラを放っていながら 自然な家長っぷり、まともなタイプの監督と、ヴァンサン・マケーニュがまた憎めない個性派、最近メキメキと観かけることの増えた 孫役の女の子は印象的、そしてエマニュエル・ベルコの この観ていて不愉快なくらいの体当たり演技。
タイトルのバースデイってことは忘れる内容であった。唯一、孫たちがバースデイパーティーのために周囲を取り持つ努力を。
ラベル:映画 f
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2021年01月02日

Funan

Funan.jpg2018  Director: Denis Do

それほど昔の話ではない、1975~79年のカンボジア、近く アジアの国で起きていたことだとは衝撃だ。過酷で悲惨な内容をシンプルに伝えている分、実写では観られないかもしれない、アニメーションだから観ていられる。
人の顔の区別がつきにくいものの、表情豊かではないにも関わらず、感情が伝わり、広大な東南アジアの風景とスケールの大きさも伝わる。
考えるのははぐれた3歳の息子ソヴァンのこと。捜すことを阻まれ、元気で生きていると信じるしかなく、過酷な環境での移動と労働の時間が過ぎる、周囲も次々と命を落とし、心身ともに疲弊していく。幼いソヴァンが見てきたものは。夕日に照らされた奇跡のような時、生き残った家族は希望をまた胸に立ち上がる、しかし恨めしくも言いようのない皮肉な現実を突きつけらる。口数の少ないソヴァンが差し出した手、後ろからふわっと吹く風は もう。
シンプルなタイプの絵でもって、直接的な残酷な描写は避け、90分以内に収められる中で、悲痛さと繊細な美しさ、壮大なメッセージのこめられた胸に迫る内容が表現されていることに驚かされる。
ラベル:映画 f
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2020年12月29日

Love Sarah  「ノッティングヒルの洋菓子店」

Love Sarah.jpg2020  Director:Eliza Schroeder

穏やかに観やすい良い話。悲しさを乗り越えて、わだかまりを取り除いて、自分の気持ちに立ち返って。家族はもちろん、わかり合える仲間は大切で、一緒に乗り越えて 喜びをわかち合って、そして実際のところ出資者がいないと始まらない。店名はこれ以外には考えられないのだろう、彼らの想いがこもっている。
いまいちキャスティングがしっくりこないのだけど、それには目をつぶるとして、ストーリーの中で印象が薄い割に この男はかき乱すだけで、面白味がない。発明家のおじいちゃんには好感が持てる。
各エピソードぬるいが、温かいまとめで、よいと思える。晴れた昼間のノッティングヒルの街を観ているだけで清々しい気分になる。外観も店内もヨーロッパ風で素敵、ただ、ショーケースに入れなくてよいのだろうか。
田中さんは日本人ではなさそうに見えるし、抹茶ミルククレープにピンとこないのだけど、いっそのこと和菓子にすれば?すると ベイカリーショップではジャンルが違うのかも。
ラベル:映画 l
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2020年12月25日

Akik maradtak  「この世界に残されて」

Akik maradtak.jpg2019  Director: Barnabás Tóth

少女から大人に近づいていくクララと、人生を終えたかのような医師アルド。各々の背景には胸を打たれ、つらい状況を埋め合い、心を通わせていく2人の時間が優しく流れる。スキャンダル路線も大きく展開することなく、状況の変化もなるべくしてなるもの。その中で繊細さを観る。
無邪気で純粋、しかし周囲に流されることなく自己のあるクララの目力と、アルドの優しい眼差しが印象的。クララとは対照的に 口数少なく 感情を外に出さないアルドだが、無関心そうに見えて 初めから彼女を突き放すこともなく、しだいに父親のようにクララを大切にし、彼に笑顔が見られるようになる。
3年後にシーンが飛び、そこに詰まったものを観たい気はするが、この映画の場合は敢えてそれによって時の流れを表す。情勢も変わり、変化していく。クララの成長を観る。
ハンガリー映画。
ラベル:映画 a
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Song to Song

Song to Song.jpg2017  Director: Terrence Malick

テレンス・マリックのロマンスタイプ。 割と最近のクリスチャン・ベイル主演「聖杯たちの騎士」とよく似ているかと。ジャンルを超えてまで同じ雰囲気になる監督だから、そのスタイルは承知の上。今作、宇宙まで超越してはいない。ただ、新たなキャストと、複数人にスポットが当たっているという点で新鮮。男女ともに人気の演技派若手俳優、マイケル・ファスベンダー、ライアン・ゴズリング、ルーニー・マーラ、ナタリー・ポートマンの4人を主演として固め、脇にも ケイト・ブランシェット、ホリー・ハンター、ヴァル・キルマーと有名どころを置き、音楽舞台では イギー・ポップにフリー、パティ・スミスと 人数的にこれまでになく豪華な顔ぶれで、他にも多数カットされたらしい。
出会い、幸せなときと 悩みと別れ、新たな出会いと再会と。魅力的な俳優たちだから観ることができ、映像も美しいのだけど、テレンス・マリックのロマンスものは 内容が薄い割に長く感じる。「名もなき生涯」、The Tree of LifeThe Thin Red Line がやはり良い。
ラベル:映画 s
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