コメディー?音楽とステージもあり、 つかみどころはしばらく疑問だが、劇中に出てくる しかけ絵本を広げたようなファンタジーの世界。 キャバレーのステージセットの延長線、 重みのあるカラフルな色に、レトロなたくさんの ‘物’ と家具、お隣もまた色の違うバスルーム、と アパートのデザインや、 おもちゃのレーシングカーのような車など、 こだわりのデザインを観るのは楽しい。 そして屋外はキラキラ輝く夜のパリを存分に。
サスペンス要素は..無いに等しい~ 被害者は幸せそうな笑みを浮かべているし~が、唯一ロマーヌ・ ボーランジェの立ち位置が相対する。~名作、 アメリカのラブコメ的マーメイドフィルムといえば ‘スプラッシュ’ 。確か博士も悪気はなかったのだが意地になっていた。 それに比べても~彼女(の役)は気の毒で 当然の行動ともいえる。ロマーヌ・ボーランジェといえば、 何年も何年も観ていなかったため 初め気づかないくらいに変わっていた。
お節介な印象から始まったお隣さんも協力的で微笑ましい。しかし皆 驚かないものだ..。 パリで発見された人魚はフランス語をしゃべる..。 一時的でも人間にはなりません..。
主人公ガスパールは性質が特別で 人魚ルラの影響をすぐには受けないという流れなのだけど、 その割にガスパールの人物像はいまいち不足。そして、 たいして引っ張るほどの話ではないような。それでもいい。 観た目に楽しませ、主演にも魅力があり、 ストーリーもあるのだから。
意外と海の中のシーンが無い。 水族館の巨大水槽は観せるシーンだが、海ではない。 重要なシーンで 沼~は言い過ぎで湖畔?~のような所から入っていくが、 パリ近辺だとそういうものなのかもしれない。
ロマーヌ・ボーランジェの件もよい方向へ事を収め、 どうしても人魚の行く末は観えているもので、 エンディングにはもう1シーンあってもよいかな、 ハッピーなノリを観せて終了してほしいが、 出だし同様のアニメーションで表現 と。
ローラースケートよりトゥクトゥクは役に立つ。