2020年12月25日

Akik maradtak  「この世界に残されて」

Akik maradtak.jpg2019  Director: Barnabás Tóth

少女から大人に近づいていくクララと、人生を終えたかのような医師アルド。各々の背景には胸を打たれ、つらい状況を埋め合い、心を通わせていく2人の時間が優しく流れる。スキャンダル路線も大きく展開することなく、状況の変化もなるべくしてなるもの。その中で繊細さを観る。
無邪気で純粋、しかし周囲に流されることなく自己のあるクララの目力と、アルドの優しい眼差しが印象的。クララとは対照的に 口数少なく 感情を外に出さないアルドだが、無関心そうに見えて 初めから彼女を突き放すこともなく、しだいに父親のようにクララを大切にし、彼に笑顔が見られるようになる。
3年後にシーンが飛び、そこに詰まったものを観たい気はするが、この映画の場合は敢えてそれによって時の流れを表す。情勢も変わり、変化していく。クララの成長を観る。
ハンガリー映画。
ラベル:映画 a
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Song to Song

Song to Song.jpg2017  Director: Terrence Malick

テレンス・マリックのロマンスタイプ。 割と最近のクリスチャン・ベイル主演「聖杯たちの騎士」とよく似ているかと。ジャンルを超えてまで同じ雰囲気になる監督だから、そのスタイルは承知の上。今作、宇宙まで超越してはいない。ただ、新たなキャストと、複数人にスポットが当たっているという点で新鮮。男女ともに人気の演技派若手俳優、マイケル・ファスベンダー、ライアン・ゴズリング、ルーニー・マーラ、ナタリー・ポートマンの4人を主演として固め、脇にも ケイト・ブランシェット、ホリー・ハンター、ヴァル・キルマーと有名どころを置き、音楽舞台では イギー・ポップにフリー、パティ・スミスと 人数的にこれまでになく豪華な顔ぶれで、他にも多数カットされたらしい。
出会い、幸せなときと 悩みと別れ、新たな出会いと再会と。魅力的な俳優たちだから観ることができ、映像も美しいのだけど、テレンス・マリックのロマンスものは 内容が薄い割に長く感じる。「名もなき生涯」、The Tree of LifeThe Thin Red Line がやはり良い。
ラベル:映画 s
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2020年12月24日

Wonder Woman 1984

Wonder Woman 1984.jpg2020  Director: Patty Jenkins

1作目の復習なしで 設定不明、そう、珍しいスタイルのロビン・ライト、古代ギリシャの女神の国(?)のイメージ、きれいな女性ばかり。小さい女の子が頑張る、出だしから魅せるCGアクションで、続けて 現代といっても80年代前半の設定に変わって、まだオープニングシーンの一部、迫力のアクションシーン、久々のスケール感に感動。スーパーヒロインスーツにかなり違和感はあるけれど、彼女が本当に美しいから観甲斐がある。しかし、鎧スーツをまとっているものの、首と肩がむきだしなのは危険過ぎる..。
すぐにストーリーがドラマティックになって進行するのはよいのだけど、そこからアクションシーンがなかなか出てくることなく 長編なもので、クライマックスのアクションシーンがやっと展開し始める頃には退屈してしまう。ストーリーがあるのはよいけれど、エスカレートする ‘アラジン’ の話だからして。
ところで、ボーイフレンドの彼はなぜ急に現れて、急に去って行ったのだっけ?彼は魅力に欠ける上、面白味もないのだけど、一方で 悪役がなかなかよかったかと。アメリカンコミック系の悪役は有名俳優であることがおそらく多く、でなければ映えないだろうし、ではない今作の彼はなかなかインパクトがある。ちょっと胡散臭いテレビの人気者の裏の顔、満たされない強欲はエスカレートし歯止めがかからなくなるが、彼を改心させたのは..。
そして クリステン・ウィグ、といえばコメディーだが、きっと本人もこんな役をやることになるとは思わなかっただろう。映画的にもストーリー的にも重要な役なので、なかなかおもしろいキャスティング。
敢えてのエンディングが意味するオチが 私にはよくわからなかった。
ラベル:映画 w
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100 Dinge  「100日間のシンプルライフ」

100 Dinge.jpg2018  Director: Florian David Fitz

テンポのよさと、それにマッチする 主演2人のバディ加減がよい。ドタバタ過ぎずコミカルで、異なるキャラクター性を表現し、憎めず、庶民的で、魅力的でもある。取り巻きも、おばあちゃんは絶妙、会社のメンバーの一部は くだらなさにギリギリセーフのラインでコミカル。
テンポ感も変化し、コメディーから ヒューマンドラマ要素が強くなる。
ベンチャー企業に スマホAIアプリ開発、物であふれた生活、物欲という現代的なトピックス、そして各々大事なことに気づき、2人の友情のストーリーでもある。
アメリカンベンチャーの パーカー着たデイヴィッド・ザッカーマンって、明らかにマーク・ザッカーバーグに由来しているネタだ。
シンプルライフのきっかけはといえば、喧嘩から始まった酔っ払った勢いの賭け事だった、そこまでしなければ?そこまでしてこそ?これは極端な例ではあるけれども、人それぞれ重視することは違うものであり、近年聞こえてくるミニマリストという言葉について 自分のことを考えてみるべきだと思わされる1本。そして愛すべき1本。
ドイツ映画。
ラベル:映画 100
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2020年12月19日

Deux moi  「パリのどこかで、あなたと」

Deux moi.jpg2019  Director: Cédric Klapisch

パリに暮らす 若過ぎず若い主人公たちの日常に 共感できる要素も多く。 各々に悩みを持ち、いつもこんなに近くにいながら、出会わない。都会にはこんなに大勢の人がいるのに、心の寄り添える人はいない。ささやかな微笑ましさを含みながら、モヤモヤばかりが続くが、それが晴れかけたとき..。
白猫ナゲットについての展開はカットされたのだろうか。それでも その先が観えるような、やっと出会えた、爽やかなハッピーエンディング。
ラベル:映画 d
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