2020年12月19日

The Kindness of Strangers  「ニューヨーク 親切なロシア料理店」

The Kindness of Strangers.jpg2019  Director: Lone Scherfig

国籍も混じった主演の組み合わせは珍しく、超有名俳優や売れっ子の出演ではなく、でも なかなか魅力的な人たちがそろっているかと。
ゾーイ・カザンはとてもかわいいが、彼女のエピソードは 深刻なストーリーなのに 若干映画のシナリオらしく観える。英語は珍しい、あまり訛りがわからないタハール・ラヒムは、もっとシリアスな映画に向く気がする、いや ストーリーはシリアスともいえるのだけど、ロシア料理レストランのマネージャーという設定は彼にマッチする様子が観られず、立ち位置は魅力的で彼らしいが、人物像がいまいち不明なままなので 取って付けた流れに観える。アンドレア・ライズボローとケイレブ・ランドリー・ジョーンズはとても良く、ビル・ナイはビル・ナイらしく和む。
締めのシーンであるのに、ゾーイ・カザンがタハール・ラヒムに渡したプレゼント、中身もシーンとしても奇妙だ..。
しかし、良作。それぞれに悩みを持つ登場人物たちが集まってくるのはロシア料理レストラン。なぜロシア料理店である必要が?それはよいのだけど、ここでは原題に寄せなくても.. 邦題がお粗末だ。
ラベル:映画 K
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2020年12月12日

The Midnight Sky

The Midnight Sky.jpg2020  Director: George Clooney

苦手なスペースシャトル内が舞台のSFドラマだが、シンプルにまとめられているので観られる。危機に直面する展開も挟むものの、静かに、登場人物少なく 説明少なく観せるタイプで、しかし こういうSF映画も最近少なくはない。
これは宇宙がテーマの映画にある、時間のズレのストーリーなのか?それとも、心残りのある主人公の幻想を含めたストーリーなのか?細やかに壮大なドラマを感じさせるエンディングだが、察しはつくものの、 頭を悩ませる。
だいたい、ジョージ・クルーニーの若い頃の設定の俳優が彼に似ていないから 同一人物だと思えず混乱する。
ジョージ・クルーニー監督作品。
ラベル:映画 M
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Koirat eivät käytä housuja  「ブレスレス」

Koirat eivät käytä housuja.jpg2019  Director: J.-P. Valkeapää

趣味趣向については理解できないけれども、主人公の哀れな背景は胸が痛くなるもの。
主人公ほどの人物像は不明だが、彼女の生活のギャップも 現代社会に生きる ある人間としての一面を観る。
これまで背負ってきた悲しみと おそらくその向き合い方を認識し、娘との関係を見直し、再生のストーリーではある。ただ、終着点はそっち方向か、新たな趣向に目覚めたと。意外と楽観的で、そのほうがストーリーの結末としても幸せで、しかし 心に残るものが消える。
フィンランド映画。
ラベル:映画 K
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2020年11月28日

Waiting for Anya  「アーニャはきっとくる」

Waiting for Anya.jpg2020  Director: Ben Cookson

ユダヤ人が移動させられる戦時ドイツ支配下のシリアスなシーンから始まり、南仏にもドイツ兵が入り込み、背景は重いが、少年視点で 家族やユダヤ人、ドイツ人大佐との交流 と、割と穏やかに流れる。
邦題の ‛アーニャ’ について、キーパーソンの重要な目的であり、この映画の始まりであるわけだが、主人公は少年ジョーで、アーニャはストーリーに全くというほど登場しない。エンディングは感動のエピソードではあり、皮肉な結末と捉えるものだとしても、そこで終わっては始まりにつながらない。もう1シーンだけでも加えて締めてくれれば。
ユダヤ人の子どもたちの移動について、これはストーリー展開の重要事項で クライマックスでもあるにも関わらず、中途半端に終わるのはなぜか?アーニャを待ち続けていたはずの彼女の父親のその後不明と関係し、締まらないわけだ。子どもたちが国境を越える内容の映画が他にあったが、そんなふうにテーマを絞る必要あり。テーマが揺らぐと、よい映画ではあるのに すっきりしない。
まず 初めから奇妙なのは、フランスが舞台で、ジャン・レノが出演していて、ジョーの母役~彼女はモディリアーニの絵のモデルの印象だ~も英語圏の人ではないのに、英語の映画だ。ときどきフランス語の単語が聞こえてくるのに、みんな訛りのある英語を話す。ジョー役はときどきフランス語の単語の発音が上手なのでフランス人なのかと思ったら 実際はアメリカ人らしい。だから 少なくとも彼とアンジェリカ・ヒューストンはわざと訛りのある英語をしゃべっているわけだ。
ジャン・レノではなく、キーパーソンのベンジャミンは序盤ジョーに次ぐもう1人の主人公のように観えたが、薄れる。あるドイツ大尉のほうがキーパーソンとなる。そして 言うならば、ジョーと初めて出会ったシーンのベンジャミンは なんだか不審だ、ストーリー上ではなく演出が。
ジャン・レノとアンジェリカ・ヒューストンとの役の関係は必要か?彼らについての前置きが無いので 不必要に思える。
エンディング、彼女が現れる前のシーンに彼女は映っている、目立つ色の服だもの、明らかに意図的なのだが、その必要あるか?
主人公ジョー役は美しく~フランス語の単語の発音が上手く~演技もよかったかと。
ラベル:映画 w
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2020年11月22日

Rémi sans famille  「家なき子 希望の歌声」

Rémi sans famille.jpg2018  Director: Antoine Blossier

(ほとんどストーリー解説の回)
壮大な人生だった。老人が子どもたちに語る自身の生い立ちの起源は ある農村に始まる育ての母親から引き離された孤児レミは 親方と旅をする。元ヴァイオリニストである親方に助けられ、歌う才能を見いだされ~その割に歌声を聴く機会は少ない~。リーズに出会い、拾われたときのブランケットによってレミの産みの親が判明するまでに 危険な目に逢い、病気の親方を失う。貧しい農村の孤児は ロンドンの領家の血を引く子だった。その後のレミは育ての母とも再会、歌うプロの青年となり、リーズと結婚したらしい。
リュディヴィーヌ・サニエとヴィルジニー・ルドワイヤンが母親役を。少年が主人公、言われなければ初めは気づかない白髭のダニエル・オートゥイユが第一主演といえる。「家なき子」はフランスの児童文学作品だったのだ。


ラベル:映画 R
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